ざっくり言うと
- メキシカンスタイル(0、00、000)に復活のきざし
- メキシカンスタイルの控除率は、7.7%
- メキシカンスタイルで遊べる回数は、ヨーロピアンスタイルの3分の1
現在のルーレットは、「0のみ」のヨーロピアンスタイルと「0、00」のアメリカンスタイルの2種類が主流となっていますが、過去には「0、00、000(トリプルゼロ)」のメキシカンスタイルも存在していました。
ヨーロピアンスタイル 37区分(1から36、0)
アメリカンスタイル 38区分(1から36、0、00)
メキシカンスタイル 39区分(1から36、0、00、000)
メキシカンスタイルは、ハウスエッジ(胴元の取り分)が大きすぎて、プレイヤーはちっとも儲からないため廃れていったようです。まぁ、当然ですね。
ハウスエッジ(胴元の取り分)
ヨーロピアンスタイル 2.7%
アメリカンスタイル 5.3%
メキシカンスタイル 7.7%
これをプレイヤーへの払い戻し率(期待値)で表すと、
ヨーロピアンスタイル 97.3%
アメリカンスタイル 94.7%
メキシカンスタイル 92.3%
このハウスエッジの差は、パーセントで表すとピンとこないのですが、毎回1万円を賭けて総額で1万円を失うまで何回遊べるかで表すと、
ヨーロピアンスタイル 38回(毎回270円失う)
アメリカンスタイル 19回(毎回530円失う)
メキシカンスタイル 13回(毎回770円失う)
つまり、理論上、メキシカンスタイルは、ヨーロピアンスタイルの3分の1しか遊べないことになります。いかにメキシカンスタイルが恐ろしいルーレットなのか、おわかりいただけたと思います。
例えば、ザ・ベネチアンやマリーナベイ・サンズを運営するサンズ社のTriple Zero Sands Roulette。このホイールは、「000(トリプルゼロ)」が「S」とSandsのロゴにこそなっていますが、まぎれもなくメキシカンスタイルです。
「Triple Zero Sands Roulette」については、Vital Vegasで詳しく紹介されていました。
写真はVital Vegasより
写真はVital Vegasより
◆胴元有利のメキシカンスタイルがルーレットの主役に
コロナ禍を越えた2023年時点で、メキシカンスタイルはラスベガスのルーレットの主役になりつつあります。
結果、「000」の増殖に合わせて、ラスベガスのルーレットの利益率も増加しています。
2011年 15.52%
2012年 16.71%
2013年 17.18%
2014年 17.88%
2015年 15.79%
2016年 17.01%
2017年 17.27%
2018年 17.95%
2019年 18.21%
2020年 15.38%
2021年 19.45%
2022年 19.87%