ざっくり言うと
- ふたつの「0」があるアメリカンルーレットのハウスエッジは5.26%
- 公営ギャンブルの控除率は25.0%で、これは「0」が12個あるルーレットと同じ
- 宝くじの控除率は53.7%で、これは「0」が42個あるルーレットと同じ
あらゆるギャンブルには、ハウスエッジ(控除率:胴元の取り分)が設けられており、ギャンブル唯一の必勝法が胴元になる以外にはないと言われる根拠となっています。
<カジノゲームのハウスエッジ例>
・ルーレット(ヨーロピアン:2.70%、アメリカン:5.26%)
・バカラ(プレイヤー:1.24%、バンカー:1.06%)
・ブラックジャック(1%前後)
・クラップス(パスライン、カム:1.41%)
今回は、ハウスエッジの観点から、公営ギャンブルや宝くじの当たりやすさを考察します。
◆アメリカンルーレット
アメリカンルーレットは、1~36の番号に加えて「0」「00」の2つの「0」があり、出目の総数は38個です。どれかひとつの数字に賭けて当たった場合(1点賭け)の配当は36倍で、1-36/38=5.26%がハウスエッジ(胴元の取り分)となります。これは、カジノゲームの中では比較的に高い値です。
※本図では、「0」「00」の位置に意味がないため、並べたレイアウトにしています。
◆公営ギャンブル(競馬・競艇・競輪・オート)
公営ギャンブルの控除率は25.0%で、これをルーレットで表すと、1~36の他に「0」が12個あるハウスエッジと同じです。48個の数字があるにもかかわらず、1点賭けの配当は36倍のままです。
ハウスエッジ=1-36/48=0.25=25%
◆宝くじ
宝くじの控除率は53.7%で、これをルーレットで表すと、1~36の他に「0」が42個あるハウスエッジと同じです。78個の数字があるにもかかわらず、1点賭けの配当は36倍のままです。
ハウスエッジ=1-36/78=0.538=53.8%
◆さいごに
言わずもがなですが、宝くじには数百円が数億円になる一攫千金の夢が、競馬には血統やコースなどを分析して予想する楽しみがあり、ハウスエッジの大きさだけでギャンブルを評価することはできません。しかしながら、ギャンブルの目的が勝つことだとすれば、少しでも分のいいギャンブルを選ぶべきです。
宝くじのルーレットを見てしまうと、さすがに買うことを躊躇しますね。。。