2023年09月13日

オンラインカジノなど犯罪組織壊滅につながる情報に最大100万円の報奨金

オンラインカジノなど犯罪組織壊滅につながる情報に最大100万円の報奨金

ざっくり言うと

  • 警察庁は、SNSの闇バイトやオンラインカジノの摘発を強化
  • オンラインカジノを通報の対象に加え、組織内部や関係者からの通報を集めていく
  • 犯罪組織の壊滅に結びつくような情報には、最大で100万円の報奨金

2023年9月13日、警察庁は、SNSの「闇バイト」や「オンラインカジノ」の摘発を強化するため、犯罪に関する情報提供を匿名で受け付け、事件の解決などに結びつけば情報提供者に情報料を支払う「匿名通報事業」を来月1日から始めると発表しました。

2007年に導入された「匿名通報事業」は、これまでは警察庁から委託を受けた民間の団体が、暴力団が関わる犯罪や薬物、児童虐待などの事件について情報を受け付けてきましたが、新たに、SNSなどで「闇バイト」を募集をする犯罪グループや、オンラインカジノ賭博も対象に加わります。

警察庁によると、指示役「ルフィ」らによる強盗事件で問題化した闇バイトと、利用者の増加が懸念されているオンラインカジノは、実態がよく分かっておらず、これまでは「匿名通報事業」の対象になっていませんでした。そこで、これらの犯罪も対象に加え、組織内部や関係者からの通報を集めていくとのことです。

 

これまで、報酬の情報料は最大10万円でしたが、大規模な摘発など犯罪組織の壊滅に結びつくような情報には、最大で100万円が支払われます。2022年度の情報提供は2万7010件で、45件の摘発や被害者保護に結び付き、このうち11件に対し53万円が支払われています。

 

通報の窓口は、電話(0120・924・839)か後日公開されるネットでの受け付けとなります。また、匿名性を守るため情報料を現金で受け取ることも可能とのことです。

 

関連ページ:「匿名通報ダイヤル」