2022年02月28日

10口目の1等が出たMEGA BIG、脳裏をよぎる過去のイカサマ騒動

小ネタ
10口目の1等が出たMEGA BIG、脳裏をよぎる過去のイカサマ騒動

ざっくり言うと

  • 第1285回のMEGA BIGで通算10口目の1等12億円が出る
  • 脳裏をよぎるのが2017年のBIGイカサマ騒動
  • 偶然で片づけられた番号の一致確率は、約2.5穰(じょう)分の1
  • 「穰」(じょう)は、1のあとに0が28個並ぶ桁数

2022年2月27日、第1285回のMEGA BIGで、国内宝くじの最高額となる12億円の1等当せんが1口出ました。12億円が出たのは昨年6月以来で通算10口目。

「くじ史上最高額の1等12億円」の触れこみで2020年2月15日にスタートしたMEGA BIG

MEGA BIGは、指定されたサッカー12試合の両チームの合計得点数を当てるくじです。ただし、合計得点数を予想することはできず、コンピュータがランダムにくじを発券するため、完全に運任せのくじとなります。MEGA BIGは1口300円で、1等はキャリーオーバーがない場合は、最高7億円。キャリーオーバーがある場合は、最高12億円となっています。

当せん金の配分割合は、販売金額の50%を配分元として、

1等(全試合的中)70%
2等(1試合はずれ)14%
3等(2試合はずれ)2%
4等(3試合はずれ)3%
5等(4試合はずれ)5%
6等(5試合はずれ)6%

 

◆MEGA BIG1等の当せん確率は?

1等を当てるには、「1点以下=【1】」「2点=【2】」「3点=【3】」「4点以上=【4】」の4通りある合計得点数を12試合すべて的中させる必要があります。

【1】【2】【3】【4】の出現率が均等の25%(4分の1)と仮定すると、

0.25の12乗=0.000000005960464477539=16,777,216分の1

この確率は、1等が2,000万分の1の年末ジャンボよりも当たりやすいことになります。

正確には、【1】【2】【3】【4】のそれぞれの確立にはばらつきがあり、2019年のJ1のリーグ戦の全306試合の結果は、【1】は80試合(26.1%)、【2】は85試合(27.8%)、【3】は63試合(20.6%)、【4】は78試合(25.5%)となっています。

 

 

◆過去にはイカサマが噂されたことも

2017年の第909回BIGで、30代の男性が5口と10口を別々に買ったところ、5口と10口の前半5口が全く同じ出目だったことに端を発するBIGイカサマ騒動は、NHKを筆頭に複数のメディアに取り上げられ世の中をざわつかせました。

News Up 天文学的確率?「サッカーくじの数字が一致」(NHK NEWS WEB)

BIGなおとり「宝くじはランダム」は本当か?(日経ビジネス)

くじ「BIG」で宇宙誕生レベルの奇跡が起こる 運営側「全くの偶然」 確率は0.0000000000000000000000000000001%以下(ねとらぼ)


(本人がTwitterで公開した証拠画像)

 

このイカサマ疑惑について、スポーツ振興センターは、男性が投稿したくじは実際に販売されたものと認めたうえで、システムの不具合や不正な操作などによるものではないことを確認したと発表しました。

「BIG」の14桁の数字は、「0」「1」「2」の組み合わせで、3の14乗=478万2,969通りあります。それが5口一致する確率は、約2.5穰(じょう)分の1

一 、十、百、千、万、億、兆、京(けい)、垓(がい)、𥝱(じょ)、(じょう)
※「穰」(じょう)は、1のあとに0が28個並びます。

 

◆さいごに

前述のイカサマ騒動は、スポーツ振興センターが素直にシステムトラブルだったとミスを認めてくれた方がよっぽどすっきりする話です。ここまでの天文学的な数字を示され、それを偶然の一致で片づけられてしまうと、さすがに買うことを躊躇しますね。

※サムネイル画像は、MEGA BIGキャンペーンサイトより