ざっくり言うと
- 池袋の闇ポーカー店摘発で、従業員6人と客4人が現行犯逮捕
- 闇ポーカー店は、7月下旬からこれまでに約4,500万円を売り上げていた
- 店の運営は、準暴力団チャイニーズドラゴンの関係者
2022年11月10日、複数メディアの報道によると、警視庁国際犯罪対策課は、東京・豊島区池袋の雑居ビル4階で客にポーカー賭博をさせたなどとして、店の従業員で中国籍の男ら6人と客4人を現行犯逮捕しました。
逮捕されたのは中国籍の男ら6人と、摘発時に店にいた客4人。客の3人は現行犯逮捕後に釈放されています。
逮捕容疑は、池袋の雑居ビルで客にポーカー賭博をさせて手数料として、賭け金の10%を受け取っていた賭博開帳図利の疑い。容疑者らの店は、SNSを使って賭博の開催予定を客に知らせ、7月下旬からこれまでに約4,500万円を売り上げたとみられています。営業は週6日、午後9時~翌日の正午まで。1日20人~25人の来客があり、1時間の売り上げは4万円程度だったとのこと。
また、事件の発端は、今年7月中旬の警視庁へのタレコミ。その後、警視庁が内偵捜査を進め、およそ4カ月の摘発となっています。
◆相次ぐ闇ポーカー店の摘発
これまで闇カジノの摘発はバカラが主流でしたが、空前のポーカーブームで、今年になって闇ポーカー店の摘発が続いています。
テキサスホールデムのポーカーは、胴元vs客ではなく客vs客の勝負です。カジノ側は客同士の賭け金から手数料を徴収する仕組みで、客さえ集まれば胴元が負けることはありません。闇ポーカー店は、少ない開業資金で始められるため、ポーカー人気が続けば今後、一気に増えていくことが予想されます。
関連記事:闇ポーカー店摘発、客ら9人逮捕(名古屋市栄)
関連記事:違法ポーカー店2店を同時摘発、経営者や客ら15人を逮捕(新宿)
関連記事:違法ポーカー店の摘発が相次ぐ
◆さいごに
本事案のポイントは、摘発したのが生活安全課ではなく国際犯罪対策課。通常の賭博事案ではなさそうです。
それにしても、レーキ(賭け金からハウスが徴収する手数料)10%とは、お高いですね。