ざっくり言うと
- 長野市の闇ポーカー店が摘発され、従業員4人と客4人が逮捕
- 内偵は、3年前から
- 長野での賭博摘発は2件目
2023年6月18日、複数メディアの報道によると、長野市の闇ポーカー店が摘発され、従業員4人と客4人が逮捕されました。
現行犯逮捕されたのは、賭博場開張図利の疑いで自称ディーラーの男など合わせて4人。
警察によると、3年前から捜査を進め17日23時40分すぎ、長野市鶴賀上千歳町の雑居ビルの一室にある賭博場を摘発。店内からポーカー台2台とスロットマシン16台などを押収しています。警察は、捜査に影響があるとして、容疑者の認否を明らかにしておらず、今後、共犯者の有無なども含め調べを進める方針とのことです。
また、摘発時、店で賭博をしていた自称飲食店経営者や会社役員などの4人の客も賭博の疑いで逮捕されています。
<2023年7月8日追記>
逮捕・送検されていた容疑者の3人は、賭博場開帳図利の罪で起訴されました。また、残り1人の従業員と客の男性4人は賭博の罪で略式起訴となっています。
<2023年9月20日追記>
賭博開張図利の罪で起訴された3人の初公判が開かれました。
検察は、冒頭陳述などで、「経営者だった被告の2人は遅くとも令和3年春ごろまでに賭博場を開設し、客から席料や勝ち分の5パーセントを徴収していた。また、もうひとりの被告はディーラーとしてアルバイトをしていた」と指摘しました。そのうえで、「3人は違法性を認識していて常習的で悪質性は高い」などとして、経営者の被告に懲役1年と80万9,900円の罰金、ディーラーだった被告に懲役10か月を求刑しました。3人はいずれも起訴内容を認めています。
一方で弁護側は、店の利益の少なさ、実質営業していた期間が短いこと、真摯に反省していることなどを挙げ執行猶予付きの判決を求めました。判決は、来月3日に言い渡される予定です。
<2023年10月3日追記>
本件、判決が出ました。3人とも反省していて前科もないことなどから、経営者だった被告に懲役1年、ディーラーだった被告に懲役10か月、いずれも執行猶予3年の判決となりました。