2025年01月20日

インターネットカジノ店摘発、経営者や客ら41人逮捕(大阪)

インターネットカジノ店摘発、経営者や客ら41人逮捕(大阪)

ざっくり言うと

  • 大阪府警は、インターネットカジノ店の5店舗を300人態勢で一斉捜索
  • カジノ店経営者、店の責任者、従業員、客ら41人を逮捕
  • 逮捕された41人のうち24人は、取り調べの後、釈放

2025年1月18日、大阪府警は、大阪市北区のインターネットカジノ店「DOUBLE」、「JP」、同市中央区の「JACK」「ブタマン」「MONACO」の5店舗と関係先112カ所を300人態勢で一斉捜索し、カジノ店の関係者、客ら20~60代の男女41人を逮捕しました。

常習賭博の疑いで逮捕されたのは、店の経営者、責任者、従業員ら31人で、店を利用していた客の男女10人も単純賭博の疑いで逮捕されました。

逮捕された41人のうち、従業員14人と客の10人は、取り調べの後、釈放されています。

 

大阪府警によると、2024年8月~2025年1月、店の経営者らは、客にポイントを販売し、パソコンから海外のカジノサイトに接続し賭博をさせた常習賭博の疑いがもたれています。

摘発された店は、24時間営業で、いずれもビルの3階か4階に所在しており、出入り口には警察対策の監視カメラを設置。店名などは一切掲げず、外からは賭博店だとは分からない外観。賭客らは路上で客引きをされたり、常連客や従業員の紹介などで賭博店に来店していました。入店時には、身分証の提示を求められ、来店2回目以降、会員カードを発給されるといった厳格なシステムになっていたとのことです。

大阪府警は、店などからパソコン55台や、現金計約5,300万円を押収しており、背後に暴力団やトクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)の関与があるとみて捜査を進めています。

トクリュウとは、2023年7月、当局によって使用されるようになった言葉で、SNSなど緩やかな結びつきで離合集散を繰り返しながら犯罪行為に及ぶ集団です。一般に、ルフィ事件など、特殊詐欺や強盗といった闇バイトの元締めのような存在と考えられてきましたが、彼らの新たなシノギとして、闇カジノ運営も加わったと考えられています。