ざっくり言うと
- 「72の法則」とは、資産を2倍にするために必要な期間や金利を算出する
- 「72の法則」をギャンブルに応用したのが「逆72の法則」
- 「72÷ハウスエッジ(胴元の取り分)=軍資金が半分になる期間」
最近、みずほ銀行の「72の法則」のWeb広告をよく見かけます。
広告を一度クリックしたので、以後、追いかけられているだけですが。
元本を2倍にするには何年かかる?「72の法則」で算出してみよう(みずほ銀行)
『「72の法則」とは、資産を2倍にするために必要な期間や金利を求めるために用いる法則です。基本的には、以下の公式に当てはめて、お金を2倍にするために必要な期間を計算します。
「72÷金利(パーセント)=お金が2倍になる期間(年)」
例えば、「金利3パーセントでお金を運用した場合、何年で2倍になるか」を知りたいときには、「72÷3=24」。つまり元本を2倍にするためには、約24年必要なことが分かります。
ちなみにこの算式は「72÷お金が2倍になる期間=金利」とも変形可能です。要するに、元本を20年で2倍にしたい場合は「72÷20=3.6」と、年3.6パーセントの利回りで運用する必要があることも把握できます。』(みずほ銀行より)
◆軍資金が半分になる回数を示す「逆72の法則」
「72の法則」は、投資家にはよく知られている話ですが、ギャンブラーにはこの法則を応用した「逆72の法則」の方がはるかに役に立ちます。
「72÷ハウスエッジ(胴元の取り分)=軍資金が半分になる期間(賭ける回数)」
例えば、「ハウスエッジ5パーセントのゲームをプレイした場合、何回で軍資金が半分になるか」を知りたいときには、「72÷5=14.4」。つまり軍資金が半分になるのは、14回プレイした時ということが分かります。
◆ギャンブルのハウスエッジ
カジノのルーレットは、ウィールにある「0」の数でハウスエッジが大きく異なります。ヨーロピアンタイプのルーレットの控除率は2.7%です。逆72の法則で計算すると、「72÷2.7=26.7」となり、26回目で軍資金が半分になります。
ルーレット(ヨーロピアンタイプ) 2.70% 26回目
※「0」がひとつ
ルーレット(アメリカンタイプ) 5.26% 13回目
※「0」「00」
ルーレット(メキシカンタイプ)7.69% 9回目
※「0」「00」「000」
参考として、パチンコの控除率は約20%と言われています。逆72の法則で計算すると、「72÷20=3.6」となり、遊びに行く4回目を待たずして軍資金が半分になります。ただし、パチンコには大きな波があるためそう単純な話でもないのですが、理論上はこうなります。
◆さいごに
ギャンブルにおいてハウスエッジを正しく理解し、どのぐらい遊べるのかを把握しておくことはとても重要です。
カジノのハウスエッジ(もしくは配当)は、テーブルに必ず明示されています。「逆72の法則」を使ってさっと計算して、軍資金と相談しながら賭け金を決めてはいかがでしょうか?