2022年02月16日

マーチンゲール法は、負けの上限を決めてほどほどに

マーチンゲール法は、負けの上限を決めてほどほどに

ざっくり言うと

  • マーチンゲール法は、ハイリスク・ローリターンの危険な戦術
  • 負けた場合の代償を増やすことと引き換えに、勝ちの確率を有利にしているにすぎない
  • 赤黒で5回続けてはずれる確率は4.0%、6回は2.1%、7回は1.1%

勝つまでベット額を倍にしていく、いわゆる「倍プッシュ」のマーチンゲール法

負けたらベット額を倍にし続けることで、どれだけ負けが続いても1回の勝利ですべての損失を取り戻すことができます。

そして、理論上は必ず勝てる戦術であることから、好んで使うギャンブラーは少なくありません。

 

◆理論上は負けないマーチンゲール法

ルーレットで、緑(0・00)を除いて考えれば、赤・黒の2択で「赤」が出る確率は50%です。

言わずもがなですが、100 回勝負したら「赤」が50回出る確率がもっとも高いだけで、「赤」が必ず50回出るわけではありません。また、「赤」と「黒」が交互に出る理由もなく、可能性は低いにしろ20回連続で「黒」が出ることもあり得ます。

<マーチンゲール法で20回負け続けた場合>

1回目:$1(総賭け額:$1)
2回目:$2(総賭け額:$3)
3回目:$4(総賭け額:$7)
4回目:$8(総賭け額:$15)
5回目:$16(総賭け額:$31)
6回目:$32(総賭け額:$63)
7回目:$64(総賭け額:$127)
8回目:$128(総賭け額:$255)
9回目:$256(総賭け額:$511)
10 回目:$512(総賭け額:$1,023)
11 回目:$1,024(総賭け額:$2,047)

20 回目:$524,288(総賭け額:$1,048,565)

わずか1ドルでマーチンゲール法をはじめても、10回続けて負ければ、10回目の賭け金は5万円超え、総賭け金は10万円超えます。そして、20回続けて負ければ、20回目の賭け金は5,000万円超え、総賭け金は1億円を超えます。

20回連続で「黒」が出て20連敗する可能性は激レアですが、1913年、モナコのカジノで26回連続で「黒」が出たという記録が残っています。この時、マーチンゲール法で「赤」に賭け続けていたら、26回目の賭け金は、2の25乗(=33,554,432)で3億円を超えます。

 

◆マックスベットの制限でシステム崩壊

カジノは、原則、大きなリスクを負いません。
カジノは、1度にベットできる金額に上限を設けており、どれだけ大金持ちであっても、マーチンゲール法を続けることができないルールとなっています。

一般に、低レートのルーレットでは、赤・黒のミニマムベットが5ドル、マックスベットが1,000ドルの制限が設けられています。

5ドルからマーチンゲール法を始め、10ドル、20ドル、40ドルと倍プッシュし続けた場合、9回目の賭け金は1,280ドルでマックスベットの1,000ドルを超え、それ以上、マーチンゲール法を続けることはできません。つまり、9回目にして1度の勝利で負け分を取り戻せなくなってしまい、必勝システムは崩壊します。

 

◆マーチンゲール法は、リスクを一点に集中させているだけ

<前提条件>
「赤」に賭け続ける
負けた場合:次の勝負では倍の金額を賭ける
勝った場合:初回ベット金額(1ドル)に戻る

<1回目:2回目:3回目:4回目の戦績>
赤・赤・赤・赤 1+1+1+1=4

黒・赤・赤・赤 -1+2+1+1=3
赤・黒・赤・赤 1-1+2+1=3
赤・赤・黒・赤 1+1-1+2=3
赤・赤・赤・黒 1+1+1-1=2
黒・黒・赤・赤 -1-2+4+1=2
黒・赤・黒・赤 -1+2-1+2=2
黒・赤・赤・黒 -1+2+1-2=±0
赤・黒・黒・赤 1-1-2+4=2
赤・黒・赤・黒 1-1+2-1=1
赤・赤・黒・黒 1+1-1-2=-1
赤・黒・黒・黒 1-1-2-4=-6
黒・赤・黒・黒 -1+2-1-2=-2
黒・黒・赤・黒 -1-2+4-1=±0
黒・黒・黒・赤 -1-2-4+8=1
黒・黒・黒・黒 -1-2-4-8=-15

4ドル勝ち 1回(出現率:6.25%)
3ドル勝ち 3回(出現率:18.75%)
2ドル勝ち 4回(出現率:25.0%)
1ドル勝ち 2回(出現率:12.5%)
±0      2回(出現率:12.5%)
1ドル負け 1回(出現率:6.25%)
2ドル負け 1回(出現率:6.25%)
6ドル負け 1回(出現率:6.25%)
15ドル負け 1回(出現率:6.25%)

マーチンゲール法は、負けた場合の代償を増やすことと引き換えに、勝ちの確率を有利にしているにすぎません。そして、相対的に起こりづらい結果に損失を一点集中させているため、最悪のケースでは、その損失はとてつもなく大きくなります。
加えて、最大損失の大きさに対して、最大利益は微々たるものです。

 

◆攻略法なんてものは存在しない

結局のところ、マーチンゲール法にしろ、負けた時に賭け金を1単位だけ増やす(勝った時は1単位減らす)「ダランベール法」にしろ、乱数を使って賭け金を決める「モンテカルロ法」にしろ、攻略法として囁かれるベッティング・システムの類は、負けにくくすることはできても、負けの確率を0にすることも、ハウス・エッジを攻略することもできません。

 

◆さいごに

とは言え、自身は、それなりに遊べるのでマーチンゲール法好きで、よくマーチンゲール法に頼っています。ただし、5回続けて負けたら潔く撤退すると上限を決めて挑んでいます。アメリカンルーレットで5回続けて赤・黒をはずす確率は4%、25回に1回起こるぐらいの頻度です。その不運に遭遇したら、その日はついていないときっぱり諦めます。

一方で、逆マーチンゲール法とも言われるパーレー法を併用して、勝ったら倍プッシュで短時間で大きな利益を目指しています。

たまに調子よく順調に資金が増えることもありますが、欲をかきすぎて、結局、破産して終わりなんですけどね。