2022年02月18日

宝くじ(ロト)唯一の攻略法、人が買わない番号を買え

宝くじ(ロト)唯一の攻略法、人が買わない番号を買え

ざっくり言うと

  • 一見、起こりそうにないことが、ギャンブルの世界では頻繁に起こる
  • どの番号を選んでも当たる確率は同じだが、貰える金額は番号の選び方で大きく異なる
  • 唯一の攻略法は、人が買わないような番号を買うこと

1913年8月18日、モンテカルロのカジノで、黒が26回連続して出たことはギャンブラーの仲間内では有名な話。ちなみに、「0」がひとつのヨーロピアンルーレットで黒が26回連続して出る確率は、(18/37)^26で約1億3,700万分の1です。

一見、起こりそうにないことが、ギャンブルの世界では頻繁に起こります。それがギャンブルと言ってしまえばそれだけの話ですが、その問題を統計学で解き明かしたのが 「偶然」の統計学』


『「偶然」の統計学』 , デイヴィッド・J・ハンド(著), 早川書房 (2017/10/5)
※今回は、本書で紹介されていた事例を多く引用しています。

 

◆ロトで2回大勝ちした幸運な人たち

2007年4月、カナダのオンタリオ州に住むロバート・ホンさんは、カナディアンロト(49個の番号の中から6個を選ぶ)の2等を当てて34万ドル(約3,672万円)を手にし、さらに同じ年の11月にジャックポットの1,500万ドル(約16億2,000万円)を手にしました。

2011年6月、イギリスのゴスポートに住むマイク・マクダーモットさんは、「15、16、18、28、36、49」という彼のお決まりの番号で、本数字5個とボーナス数字を一致させ19万4,501ポンド(約2,600万円)を獲得しました。そして2012年5月、同じ番号で同じ賞を再び当て、12万1,157ポンド(約1,600万円)を手にしました。

カナダのブリティッシュコロンビア州のスキーリゾート地であるウィスラー在住のある人物は、たった2年のうちに、サリー記念病院ロトで100万ドル(約1億円)を、ブリティッシュコロンビアがん基金ライフスタイルロトで220万ドル(2億3,760万円)を手にしました。また、カナダのアルバータ州のモーリスとジャネットのガーレピー夫妻も、カナディアンロト(49個の番号の中から6個を選ぶ)に2回当たっています。

2020年6月29日、アメリカミシガン州に住むマーク・クラークさんは、自身2度目となる400万ドル(約4億3,000万円)を手にしました。クラークさんは、3年前にも同じスクラッチくじで400万ドルに当せんしています。

 

◆まさかの2連続で同じ当せん番号

2009年9月10日、ブルガリア国営ロトで当せん番号「4、 15、 23、 24、 35、 42」が2回続く(4日後)という珍事が起こっています。メディアは大騒ぎし、所管の大臣が調査を命じる事態にまで発展しました。

一見、あり得ないことが起こったとされる本件ですが、数字で読み解くと、そこまで驚く話でもないことがわかります。ブルガリア国営ロトは、49個から6個を選ぶものですが、週に2回、年に104回行なわれていたとすると、43年と少しで、どれか2回の当選番号が一致する確率は2分の1を上回ります。その当時、同ロトは始まって既に52年が経っていました。

 

◆宝くじ(ロト)唯一の攻略法は、人が買わない番号を買うこと

言わずもがなですが、ロトでは、どの番号を選んでも当たる確率は同じです。しかしながら、当たったときに貰える金額は、番号の選び方によって大きな違いがあります。

何らかのパターンに基づいてロトの番号を選んでいる人は驚くほど大勢います。例えば、1986年6月7日のニューヨーク州ロトでは、「8、15、22、29、36、43」を選んでいた人が1万4,697人いました。また、1988年10月29日のカリフォルニア州ロトで最も人気の組み合わせは「7、14、21、28、35、42」で、1万6,771人から選ばれていました。数が7つ置きになっているこの2つの組み合わせは、ロトの申込カードのレイアウトに影響されたものと考えられています。

1994年8月27日のフィンランド国営(39個の番号の中から7個を選ぶ)ロトでは、「1、2、3、4、5、6、7」を選んだ人が5,066人、「5、10、15、20、25、30、35」を選んだ人が3,225人いました。彼らがどの組み合わせを選んでも当たる確率はほかと変わりませんが、当たった人数で賞金を分け合うロトでは、同じ組み合わせを多くの人が選んでしまっては、人生を変えるような賞金は期待できません。

実際に、前述の4日後に同じ当せん番号が出たブルガリア国営ロトの場合、前回と同じ番号を選んでいた人が18人もいました。ジャックポットの合計金額は13万7,574ドル(約1,486万円)だったのですが、1人あたりの分け前は、わずか7,643ドル(約82万円)になってしまいました。

 

<2024年7月24日追記>
韓国のロト(第1128回同行宝くじ)で1等当せん者が63人も出る珍事が発生しました。韓国のロトは、6/45とも呼ばれており45個の数字のうち6個が一致すれば1等が当たる仕組みです。1等の当せん金は、当せん者数によって異なりますが通常は2~3億円です。

しかし、第1128回ロトでは、1等の当せん者が63人もいたため1等の当せん金は約4,600万円(4億1,993万ウォン)と残念な結果となっています。また、2等の当せん者も77人いたため2等の当せん金は約630万円(5,726万ウォン)。

また、事業者の発表によると、今回最も売れた番号の並びは5万727枚で、もしこれが当たりだった場合、1人当たりの当せん金は約5万7,000円(52万ウォン)にしかならなかったとのことです。

ちなみに、1等当せん者数のこれまでの最多記録は、2022年6月の第1019回ロトで、1等当せん者は50人、1人当たりの当せん金は約4,800万円(4億3,856万ウォン)。また、今年3月の第1057回ロトでは、2等当せん者が664人も出て話題になっていました。

 


◆さいごに

攻略法をもうひとつ付け加えるとしたら、日本の「ロト7」の1等最高当せん金は6億円ですが、キャリーオーバー発生時は、最高当せん金が10億円になるオプションが設定されています。キャリーオーバーがあるとなしでは、同じ300円で1等の当せん金が6億円から10億円にまで増加します。過去には、キャリーオーバーが20億円を超えることもあり、第371回(抽せん日 2020年6月5日)では、キャリーオーバーが28億5,546万2,700円まで積みあがりました。

「ロト7」の1等当せん確率は、約1,000万分の1(1/10,295,472)で、ジャンボ宝くじの1等当せん確率(1/1,000万)とほぼ同じで、そう簡単に当たるとは思えません。しかしながら、すべての人が3億分の1の幸運の中から生まれてきた(精子から見た、自分が生まれてくる確率は1/300,000,000)ことを考えると、当たってもおかしくはない話でもあります。

・キャリーオーバーが10億円以上積みあがった時にだけ買う
・人が買わないような番号を買う

「ロト7」の1等当せん金の売上配分は19.43%なので、キャリーオーバーが10億円以上積みあがっていて、かつ、他に当せん者がいなければ、人生を変えるような賞金が期待できます。

言わずもがなですが、「ロト7」の攻略法は、この2点以外にはありません。