
ざっくり言うと
- パチンコホールの2022年5月売上は、前月比107%と好調
- 今年同様のコロナ禍だった前年比では102%で微増
- 一方で、現在の4円パチンコの出玉は、従来の正月営業以下
2022年7月13日、経済産業省は、毎月実施している特定サービス産業動態統計調査において、パチンコホール売上の5月度速報値を公表しました。
パチンコホールの2022年5月売上は、前月比109%で好調。
今年同様のコロナ禍だった前年比では102%と微増。
コロナ発生時の前々年比では331%。
◆パチンコホールの売上推移
<データ出典>特定サービス産業動態統計調査(経済産業省)
※本データは、売上上位企業に限定した調査のため、業界全体の売上とは異なります。
◆さいごに
ダイコク電機が発表した「DK-SIS白書2022年版」によると、2021年度のパチンコの遊技時間粗利は、1,240円(前年比100円増)だったとのこと。
遊技時間粗利とは、1時間あたりの1台の利益のことで、売上から客が出した玉の金額を差し引いたものです。つまり、遊技時間粗利を見れば、客がその台で1時間あたり平均していくら負けているのかがわかります。
DK-SIS室の片瀬宏之室長によると、「07年末から08年初にかけての年末年始営業では、遊技時間粗利が1,180円だった。正月はGWやお盆といった催事の中でも運用が最も辛く、一部のファンは敬遠する時期。21年は年間を通じて、それを上回るキツイ状況が毎日続いていた」と、今のホールの状況が客にとっていかに厳しいかを語っています。
つまり、現在の4円パチンコの出玉は、従来の正月営業以下の超渋いセッティングとなっています。
スロット6.5号機が普及してスロットの島がにぎやかになるまでは、パチンコには近寄らない方が得策のようです。
関連記事:ガチガチの正月営業以下の出玉になったパチンコ(DK-SIS白書より)
<データ出典>特定サービス産業動態統計調査(経済産業省)
年:売上(億円):前年比
21年1月: 2,168: 74%
21年2月: 1,966: 74%
21年3月: 2,173: 90%
21年4月: 1,903: 173%
21年5月: 2,162: 325%
21年6月: 2,021: 103%
21年7月: 2,197: 94%
21年8月: 2,122: 91%
21年9月: 2,069: 97%
21年10月: 2,083: 96%
21年11月: 1,959: 96%
21年12月: 2,148: 97%
22年1月: 2,267: 105%
22年2月: 1,929: 98%
22年3月: 2,077: 96%
22年4月: 2,067: 109%
22年5月: 2,207: 102%