2022年07月19日

ロックダウンでカジノ閉鎖が延長(マカオ)

ロックダウンでカジノ閉鎖が延長(マカオ)

ざっくり言うと

  • マカオのカジノは、実質的ロックダウンで7月11日からすべて閉鎖
  • 当初は7月18日に閉鎖終了の予定でしたが、7月23日まで延長
  • マカオ政府は閉鎖の影響を受けるカジノに1,700億円を支給する意向

2022年7月19日、現在、マカオのカジノは、実質的ロックダウンで7月11日からすべて閉鎖されています。当初は7月18日に閉鎖終了の予定でしたが、7月23日まで延長されました。マカオの41のカジノは、この閉鎖期間中に10億ドルの損失が見込まれ、マカオ政府は閉鎖の影響を受ける事業者に12億4,000万ドル(約1,711億円)を支給する意向です。

マカオ・ゲーミング検査調整局(DICJ)が発表したデータによると、2022年6月のマカオの月次カジノ売上(Gross Gaming Revenue=GGR)は前年同月から62.1%減、前月から25.9%減となる24.77億パタカ(約424億円)で、2020年9月以降の最低を記録しました。また、今年1〜6月累計のカジノ売上は、前年同期比46.4%減の262.69億パタカ(約4,492億円)と低迷しています。

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◆ゲーム別分析

マカオ・ゲーミング検査調整局(DICJ)が発表したデータによると、2022年第2四半期(4~6月)での一般大衆向けセグメント全体のGGRは約65億パタカ(約1,112億円)で、全GGRの約76.6%を占めています。

1番の稼ぎ頭は、一般大衆向けのバカラで50億8,000万パタカ(約869億円)で、第2四半期全GGRの約60%を占めています。ただし、この数字は前四半期比で53.0%の減少となります。

2019年当時、マカオのGGRの約半分を占めていたVIPバカラは、第2四半期全GGRの23.4%となる19億9,000パタカ(約340億円)にとどまります。

また、スロットマシンのGGRは、第2四半期全GGRの8.8%となる7億4,500万パタカ(約127億円)。

 

◆さいごに

ゼロコロナ政策を進める中国本土の意向で、マカオのカジノは瀕死の状態です。
ラスベガスが絶好調なだけに、コロナ禍に対する国の舵取りがいかに重要なのかがわかります。