ざっくり言うと
- アストロズの優勝に賭けた男性ファンが7,500万ドル(約110億円)を獲得
- この金額は、単一プロスポーツの配当金としては史上最高額
- アストロズ優勝(オッズ11倍)に1,000万ドル(約15億円)賭ける
2022年11月5日(日本時間6日)、米大リーグのワールドシリーズ第6戦は、アストロズが本拠地フィリーズ戦に4-1で勝利を収め、5年ぶり2度目の優勝を飾りました。
そして、複数メディアの報道によると、米大リーグのワールドシリーズでアストロズの優勝に賭けた男性ファンが7,500万ドル(約110億円)を手に入れました。この金額は、単一プロスポーツの配当金としては史上最高額とのことです。
アストロズの優勝を的中させたのは、アストロズの地元、ヒューストンの家具店チェーン「ギャラリーファーニチャー」のオーナー、ジム・マッキンベール氏、71歳。
マッキンベール氏は、毎年アストロズの優勝に莫大な金額を賭けることで「マットレス・マック」の愛称で知られ、5日の試合では始球式を務めています。
彼は、今年5月、ブックメーカーでアストロズのワールドシリーズ優勝(11倍)に300万ドルを賭け、7月にも他のブックメーカー5社に分けて計700万ドルを賭けていました。結果、1,000万ドル(約15億円)賭けて、7,500万ドル(約110億円)の配当となる大勝利をおさめました。
彼は、アストロズが優勝した暁には、賞金を懐に入れるのではなく、自身の店で3,000ド以上をお買い上げのお客様に購入金額の2倍を返金する販促キャンペーンを実施しています。マッキンベール氏は、2017年、アストロズがワールドシリーズ優勝の際も、約1,300万ドル(約19億円)を顧客に返金し話題になりました。
一方で、彼は、2019年のワールドシリーズでもアストロズ優勝に1,200万ドル(約18億円)を賭け、同様の販促キャンペーンを実施しましたが、この年のアストロズは3勝4敗の惜敗で賭けは大負けとなりました。しかし、アストロズが優勝すれば2,000万ドル(約29億円)を返金する必要があったため、結果、アストロズが負けたことで10億円の支出を抑えたことになります。
また、彼は、昨シーズンのスーパーボウルでもシンシナティ・ベンガルズの優勝に950万ドルを賭けて大負けしていますが、同様の販促キャンペーンを実施し2,000万ドル相当の家具を販売しています。
◆さいごに
一見、太っ腹なオーナーのように思えますが、実は、商売が超上手い人ですね。