ざっくり言うと
- インターネット専用の宝くじ「クイックワン」で、あり得ない登録ミスが発覚
- 1等200万円「10本」⇒「200本」、2等10万円「200本」⇒「2,000本」
- 6等200円「40万本」⇒「10本」
- 当せんした人には当せん金を支払い、当せんしなかった人には返金する予定
2024年3月6日、インターネット専用の宝くじ「クイックワン」で、1等200万円の当せん本数が本来の「10本」から「200本」などと誤って登録され、そのまま販売されるという不祥事が発生しました。
当せん本数に誤りがあったのは、販売期間が3月1日から31日までのインターネット専用の宝くじ「第84回クイックワン」。1枚200円で販売数は200万枚を予定。誤登録が発覚した4日までに約25万枚(約5,000万円分)が販売されています。
みずほ銀によると、この不祥事は、4日、宝くじコールセンター宛に「当選数が多いのではないか」という問い合わせがあり、当せん本数の誤登録が発覚。同日から販売停止となっています。
「第84回クイックワン」は、本来、1等200万円「10本」、2等10万円「200本」などで設計されていましたが、全国自治宝くじ事務協議会から委託を受けたみずほ銀行が、1等200万円「200本」、2等10万円「2,000本」などと本来よりも多い本数で誤登録し、一方、6等200円は「40万本」の設計でしたが、こちらはわずか「10本」で誤登録していました。
(出典:みずほ銀行)
第84回インターネット専用宝くじ(クイックワン)の販売中止について(PDF)
「第84回クイックワン」は、誤登録により、1等200万円が「27本」、2等10万円が「259本」、3等1万円が「2,540本」など、すでに高額当せんが続出しています。
みずほ銀行は、今後の対応について、当せんしたお客さまには、通常通り当せん金を支払い、当せんされなかったお客さまには、発売元を通して購入代金を返金する予定と発表しています。
◆さいごに
今回の件で思い出されるのが、2017年の第909回BIGでのイカサマ騒動。30代の男性が5口と10口のBIGを別々に買ったところ、5口と10口の前半5口が全く同じ出目だった事案。クイックワンとBIGでは事業主こそ異なりますが、このイカサマ騒動はNHKを筆頭に複数のメディアに取り上げられ世の中をざわつかせました。
<関連記事>10口目の1等が出たMEGA BIG、脳裏をよぎる過去のイカサマ騒動
このイカサマ疑惑について、スポーツ振興センターは、男性が投稿したくじは実際に販売されたものと認めたうえで、システムの不具合や不正な操作などによるものではないことを確認したと発表しました。
「BIG」の14桁の数字は、「0」「1」「2」の組み合わせで、3の14乗=478万2,969通りあります。それが5口一致する確率は、約2.5穰(じょう)分の1。
一 、十、百、千、万、億、兆、京(けい)、垓(がい)、𥝱(じょ)、穣(じょう)
※「穰」(じょう)は、1のあとに0が28個並びます。
この天文学的な事象でもミスが認められなかったのに対して、今回、すんなりミスが認められたのは意外な結果かもしれません。