2024年07月28日

宝くじで22億円が当たったはずなのに(イギリス)

小ネタ
宝くじで22億円が当たったはずなのに(イギリス)

ざっくり言うと

  • フレッチャー氏は、ロトの6つの数字をすべて的中させ22億円を獲得したはずだった
  • 購入したと思いこんでいたロトは、購入できていなかった
  • 過去には、残高不足で70億円を獲得しそこなった悲劇も

2024年7月28日、イギリスのウィガンに住むマーク・フレッチャー氏は、6月29日抽選の国営宝くじNational Lotteryで、6つの数字をすべて的中させ22億円(1,100万ポンド)を獲得したはずでした。

フレッチャー氏がロトアプリで自身の番号を確認したところ、22億円が当せんしていると表示されました。そこで、フレッチャー氏は、当せんを確認するためロトのカスタマーサポートに連絡しました。

すると、カスタマーサポートの女性オペレーターは、「あなたは当せん者ではありません。」とフレッチャー氏に答えます。

フレッチャー氏は、電話で45分間、何度も「6つの番号がすべて的中している」と主張しますが、オペレータの返答が変わることはありませんでした。そこで、フレッチャー氏は、「それなら、なぜ当せんしたと表示されるのか。アプリに不具合があるのか?」と尋ねますが、オペレーターはアプリに不具合はないと返答し、加えて、フレッチャー氏に驚愕の事実を伝えます。

「あなたはそのチケットを買っていませんよね。マーク」

「National Lotteryのアプリは、ロトの購入者が自身の番号と当せん番号を照合するために自身の番号を保存する機能を提供しています。しかしそれは、ロトの購入を意味するものではありません。」

つまり、フレッチャー氏は、自身が当たると思った番号を結果チェッカーに保存しただけで、そのロトを購入していなかったという話です。もしフレッチャー氏がその番号を購入していたら、22億円を獲得していたはずです。

 

また、同様の不幸は、フレッチャー氏だけではありません。2015年、イギリスのフリートウッドに住むナイラン夫妻も、70億円(3,500万ポンド)を獲得し損なったひとりです。この夫妻は、毎週、オンラインで同じ数字のロトを購入していました。しかし、この日は口座に120円(60ペンス)しか残高がなかったため、ロトの購入に失敗していました。残高さえあれば、70億円を獲得していたはずです。