ざっくり言うと
- 国内からオンラインカジノにアクセスし実況配信したユーチューバーを逮捕
- 逮捕されたのは「ストマック」こと自称会社経営の藤野容疑者
- 逮捕容疑は、常習賭博の疑い
2024年2月29日、茨城県警生活環境課は、国内からオンラインカジノにアクセスして賭博行為をしたとして、ユーチューバーの「ストマック」こと自称会社経営の藤野容疑者を常習賭博の疑いで逮捕したと発表しました。
藤野容疑者は、「ストマック」のハンドルネームで活動し、競馬を中心にギャンブル関連の動画をユーチューブなどで配信していました。ユーチューブチャンネル「ストマック」の登録者数は、29日時点で約127,000人、投稿動画数は97本。
※オンラインカジノの配信動画は削除されています。
生活環境課によると、藤野容疑者は2022年11月1~26日ごろ、東京都内の実家などでパソコンやスマホから「エルドアカジノ」にアクセスし、計41回にわたってバカラ賭博をして500万円以上を賭けた疑いが持たれています。バカラ賭博の様子は、実況付きでライブ配信されていました。
藤野容疑者は、ネットの掲示板やSNSで自身のアンチユーザーを頻繁にあおっており、アンチユーザーは違法賭博の現行犯と通報をほのまかしていました。そして、今回の逮捕のきかっけは、2022年10月、県警への情報提供とされています。
また、本件で思い出されるのが、2023年9月、千葉県警が逮捕・送検したユーチューバーの宮田容疑者。宮田容疑者は、オンラインカジノでスロットゲームを繰り返し、自身が運営するYoutubeチャンネル「寝る前にch」で配信していました。
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茨城県警生活環境課は、「サイト運営側が違法性がないと主張したとしても、国内からオンラインカジノサイトを利用して賭博行為をした場合は犯罪になる」として、注意を呼びかけています。
<5月8日追記>
水戸地裁は、藤野被告に懲役1年、執行猶予3年(求刑懲役1年)の判決を言い渡しました。
有賀裁判官は、判決理由として、短期間に賭博を繰り返したことから「常習性は顕著」、また、賭博の様子を動画配信して報酬を得ようともしており、動機に「酌むべき事情はない」と指摘。一方で、藤野被告が犯行を認めているとして、執行猶予が相当としました。