2023年05月31日

日本ポーカー協会理事ら21人、賭けポーカーで逮捕(大阪)

日本ポーカー協会理事ら21人、賭けポーカーで逮捕(大阪)

ざっくり言うと

  • 大阪府警は、日本ポーカー協会理事の三久保城司容疑者を賭博開帳図利の疑いで逮捕
  • ほか、カジノバー「ギジカジ」経営の中井哉真人容疑者ら男女9人を逮捕
  • 加えて、客11人の男も単純賭博の疑いで逮捕

2023年5月31日、複数メディアの報道によると、大阪府警保安課は、大阪・ミナミでポーカー賭博場を開いて客に賭博をさせたなどとして、賭博開帳図利の疑いで日本ポーカー協会」理事三久保城司容疑者、カジノバー「Giji Caji(ギジカジ)」経営の中井哉真人容疑者ら男女10人を逮捕しました。10人の逮捕容疑は、「ギジカジ」と大阪市中央区宗右衛門町のカジノバー「レイズ」に賭博場を開設し、客に賭博をさせて利益を得るなどしたとしています。
また、両店の客11人の男も単純賭博の疑いで逮捕されています。

日本ポーカー協会は、日本での健全なポーカーの普及を目指して2010年に設立された内閣府認定のNPO(特定非営利活動)法人です。
日本ポーカー協会理事の三久保容疑者は、ポーカー歴20年のプレイヤーでWSOPなどポーカーの世界大会に出場した経歴を持ち、東大阪市のポーカーハウス「POKER parq(ポーカーパーク)」のオーナー。

 

大阪府警保安課によると、警察に情報提供があり捜査を進めると、日本ポーカー協会に金が流れていたことが分かったとのこと。具体的には、客が店で獲得したチップを換金する際、日本ポーカー協会の銀行口座を介して客の口座に金が振り込まれる仕組みで、客の獲得したチップ分をバー側が協会名義の口座に送金し、三久保容疑者が現金を客の口座に振り込んでいた。送金の名目は「競技者へのサポート費」となっており、賭博行為を隠すための手口とみられています。同課は、協会が組織的に関与している可能性を視野に捜査を進めています。

 

三久保容疑者は「私が協会の口座で客に金を振り込んだが、賭博をやっているとは知らなかった」と容疑を否認し、中井容疑者は「協会が大丈夫だと言ったので続けた」と容疑を認めているとのこと。

また、既に15人は釈放されています。

 

<2023年6月1日追記>
日本ポーカー協会は、「一部加盟店によるによる不祥事案の発生について」のタイトルでサイトにお詫び文を掲載しました。
以下、転載。


ポーカーに係る全ての方々へ

私たち日本ポーカー協会は、この度一部加盟店において不祥事を引き起こし深刻な問題が発生しましたことを心からお詫び申し上げます。

これらの行為は、私たちの組織の価値観や信頼に背くものであり私たち自身も驚きと失望を抱いております。

現在、当局がこの事件について調査を進めております。捜査には全面的に協力し事実関係を明らかにするために必要な手続きを待つこととなりました。事件の真相が明らかになるまで私たち自身も詳細な情報をお伝えすることは難しい状況ですが、皆様に対して透明性を持って情報を提供することをお約束いたします。

このような事態が発生したことにより、業界に多大なご心配とご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。

私たちは、信頼と誠実さを取り戻すために真摯に向き合い組織内の問題点を改善し再発防止策を徹底する決意です。また、事件の結果や捜査の進展に関しては適切なタイミングで皆様に随時お知らせする予定です。

最後に、この度の不祥事により皆様にご迷惑とご心配をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます。当局の捜査の結果を待ちながら組織全体での反省と改善に全力を注ぎ信頼を取り戻す努力を続けてまいります。

2023年6月1日
日本ポーカー協会理事長
芹田宅生

 

<2023年6月7日追記>
東京新聞がより詳細な情報報じています。

NPO法人日本ポーカー協会(東京)はホームページでこう謝罪した。協会は2010年に発足。国内各地の約30のカジノ店を会員に抱え、2万〜5万円の年会費を集め、イベントや大会の開催、プロモーションとプライズの提供、海外への競技者派遣などを担っている。イベント時には個人会員からも会費を徴収。協会は「競技者へのサポート費」として、プライズの総額の5%を受け取る仕組みという。

しかし、先月末、会員の大阪・ミナミのカジノバーで客に賭博させたとして、協会の理事の男や店の経営者の男を含む10人が、賭博開帳図利容疑で大阪府警に逮捕された。客の11人も賭博容疑で逮捕。協会がプライズを提供するポーカーのイベントだった。

府警によると、店は賭け金の10%を手数料として受け取り、客が獲得した金額を協会の口座に送金。理事の男はこのうち5%を受け取り、残りを客の口座に振り込んでいたとみられる。経営者の男は「協会が大丈夫だと言った」と供述し、理事の男は「客に金を振り込んだが、賭博をやっているとは知らなかった」と容疑を否認している。

逮捕を受け、別の男性理事が「こちら特報部」の取材に応じた。「店で現金のやりとりがあるという話は聞いていた」と打ち明け、「イベント参加費は20万〜30万円、プライズの総額は2500万円だった。(プライズを)どこまで上げられるんだという感じだったと聞いている」。』(東京新聞より)

 

<2023年8月28日追記>
2028年8月28日、大阪府警は、NPO法人「日本ポーカー協会」の理事長 芹田宅生容疑者をポーカー賭博の手助けをしたとして、賭博開帳図利幇助の疑いで書類送検しました。発表した。芹田容疑者は、容疑を認め「責任を痛感している」などと話しているとのことです。

大阪府警の発表では、芹田容疑者長は、昨年5月~今年5月、「日本ポーカー協会」理事の三久保城司容疑者らが大阪市中央区と大阪府東大阪市のアミューズメントカジノ店計4店で客にポーカー賭博をさせていることを知りながら、三久保容疑者に協会名義の銀行口座を貸し、賭博場を開く手助けをした疑いがあるとのことです。

『保安課によると、店は客がポーカーで獲得したチップに応じ、「ポーカー業界への支援」として協会口座に現金を送金。元理事は5%を差し引き、「競技者への支援」の名目で客に現金を振り込んでいたという。府警は元理事が2019年1月から今年5月までに、4店などから約1100万円を得たとみている。』(朝日新聞より)

 


◆さいごに

協会の口座を経由して換金がなされており、協会にとっては、どんな言い訳をしようともお咎めなしではすまない事案です。
空前のポーカーブームに水を差す、協会自身のありえない不祥事。
協会の組織的関与も疑われており、一刻も早い事件の全容解明が求められています。