2023年06月03日

カジノでの撮影禁止は、もはや過去の話に(ラスベガス)

小ネタ
カジノでの撮影禁止は、もはや過去の話に(ラスベガス)

ざっくり言うと

  • MGMは、カジノ内での撮影ルールを全面的に改定
  • ゲームの進行を妨げないことを条件に、テキストメッセージの送受信、簡単な電話、写真撮影が可能に
  • 事前にカジノの許可を得ることを条件に、プレイの配信も可能に

2023年6月2日、casino.orgが報じた記事によると、MGMリゾーツ・インターナショナルは、ソーシャルメディアの影響力の増加を鑑み、ラスベガスにある同社のテーブルゲームでギャンブルをする際の写真やビデオを撮影に関する規則(Gaming Streaming/Video/Photo Policy)を改定しました。

MGM Resorts Overhauls Las Vegas Table Games Policy
(MGMリゾーツ、ラスベガスのテーブルゲームポリシーを全面的に見直す)

※MGMリゾーツ・インターナショナルは、ラスベガスでMGMグランド、マンダレイベイ、ベラージオ、コスモポリタン、ルクソール、エクスカリバー、ニューヨーク・ニューヨーク、パークMGM、アリアの9つのカジノを運営しています。

 

今回のポリシー改定は、MGMのカジノ内での写真撮影、ビデオ撮影、配信を許可することに伴うリスクを制限しつつ、プレイヤーが写真やビデオを撮影し、そのコンテンツを配信できるようにすることを目的としています。

具体的には、ゲームの進行を妨げないことを条件に、プレイヤーはスマホでテキストメッセージの送受信、簡単な電話、手元の写真撮影が可能となっています。

また、配信がゲームプレイの妨げにならず、事前にカジノの許可を得ている場合に限り、プレイヤーが自分のソーシャルメディアや他のウェブサイトにプレイを配信することも可能となっています。

 

MGMは、プレイヤーに対するエチケットルールを緩和する一方で、依然としてテーブル上に長時間物を置いたり、着席したまま長時間の電話をしたりすることはできず、カードシャッフル、カードシュー、ルーレットホイール、監視カメラなどのゲーム機器の写真やビデオを撮ってはならないとしています。

また、従業員や他の客の写真やビデオを撮影したり、テーブルゲームの音声を録音したりすることは禁止、さらに、音楽やその他の音声を流すことも引き続き禁止となっています。

 

 

◆さいごに

「VIPプレイヤーやハイリミットルームや予約テーブルでギャンブルをする人には特別な状況が与えられる」とMGMが述べていることから察するに、現時点では、少額で遊ぶ一般のプレイヤーには、そう簡単に配信許可は下りないのではと思われます。

一方で、配信は、新たな顧客を生み出す強力なマーケティングツールになります。ギャンブル配信がカジノに大きな利益をもたらすようになれば、配信許可の制限は緩くなっていくのかもしれません。