2024年07月31日

5万人から640億円集めたオンラインカジノ決済代行業者を摘発

5万人から640億円集めたオンラインカジノ決済代行業者を摘発

ざっくり言うと

  • 640億円集めた決済代行業者「S.P.A」社長ら5人を逮捕
  • 海外で合法的に運営されているオンラインカジノは日本の法律では摘発できない
  • 警察は、オンカジ撲滅のため日本の法律で摘発できる決済代行業者をターゲットに

2024年7月31日、千葉県警は、海外のオンラインカジノで客に金を賭けさせていたとして、決済代行業者の社長ら5人を常習賭博の疑いで逮捕しました。逮捕されたのは、東京千代田区の決済代行業者「S.P.A」社長の小坂容疑者、仲介役の沢田容疑者、林容疑者ら5人。

決済代行業者の口座には賭け金として640億円ほどの入金があり、海外オンラインカジノの「エルドアカジノ」でおよそ5万人に賭博をさせ約3億円の利益を得ていたとみられています。

千葉県警によると、小坂容疑者らは、会社名義の口座に入金することで「エルドアカジノ」を利用できる決済代行システムを運営し、2022年6月から2023年5月までの間に、20代から50代の男性客6人に「エルドアカジノ」で合わせておよそ370万円を賭けさせたとして、常習賭博の疑いが持たれています。また、客6人は、単純賭博の疑いで既に書類送検されています。

これまでの調べで、決済代行業者は客に指定した口座に賭け金を振り込ませたうえで、「エルドアカジノ」と入金状況や賭けの勝ち負けのデータをやり取りし、入金された金額の0.5%を手数料として受け取っていたとみられています。

調べに対し、小坂容疑者は「常習的に賭博をさせていたことに間違いありません」と容疑を認め、他の4人は「賭博をしていた認識はない」などと容疑を否認しているとのことです。

 

◆さいごに

海外で合法的に運営されているオンラインカジノは、日本の法律では摘発できないのが実情です。

そこで、警察は、日本の法律で摘発できる国内の決済代行業者にターゲットを絞って、海外オンラインカジノの撲滅に本格的に乗り出したようです。

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