ざっくり言うと
- 46枚貸し、5.6枚交換では、1万円で借りられる枚数は460枚
- これを5.6枚交換で「そのまま換金」すると8,214円にしかならず、1,786円のマイナス
- 投資額の1万円を回収するためには、560枚(借入枚数の122%)が必要
- 6号機の機械割上限は115%未満。現金投資がかさめば設定6であっても負けてしまう
東京都内でのパチンコ・パチスロの等価交換が禁止された2015年11月3日以降、パチンコ玉・スロットメダルの貸出単価は高まる一方で、交換時の換金率は低下し、プレイヤーにとって厳しい状況となっています。
筆者の近所のホールでは、現在、スロットメダルは、46枚貸し、5.6枚交換で営業が行われています。
以前の等価交換の時代なら、メダル1枚20円での50枚貸し、5枚交換が日常でした。
この貸出枚数と交換率(換金率)の差によって、設定1でも機械割が100%を超える台が登場する一方で、現金投資がかさめば高設定台であっても負けるケースが増えています。
今回は、当たり前になりすぎて、つい見落としがちな換金ギャップについて解説します。
◆現金投資がかさめば高設定でも勝てない理由
46枚貸し、56枚交換を例に、シミュレーションしています。
実際は、交換(換金)の際、余り枚数が出てお菓子等に交換できますが、シミュレーションでは端数は四捨五入しています。
46枚貸しの場合、1万円で借りられる枚数は460枚です。これを5.6枚交換で「そのまま換金」すると8,214円にしかならず、1,786円のマイナスとなります。投資額の1万円を回収するためには、「±0枚数」の560枚が必要となり、「借入枚数」と「±0枚数」の差は100枚でその増加率は122%です。
5万円で借りられる枚数は2,300枚です。これを5.6枚交換で「そのまま換金」すると41,071円にしかならず、8,929円のマイナスとなります。投資額の5万円を回収するためには、「±0枚数」の2,800枚が必要となり、「借入枚数」と「±0枚数」の差は500枚でその増加率は122%です。
10万円で借りられる枚数は4,600枚です。これを5.6枚交換で「そのまま換金」すると82,142円にしかならず、17,858円のマイナスとなります。投資額の10万円を回収するためには、「±0枚数」の5,600枚が必要となり、「借入枚数」と「±0枚数」の差は1,000枚でその増加率は122%です。
6号機の機械割は、上限が115%未満と定められており、人気機種の機械割は下記となっています。
いずれも、換金ギャップの増加率122%には遠く及ばず、現金投資がかさめば設定6であっても負けてしまうことがお分かりいただけるかと思います。
<パチスロ甲鉄城のカバネリ>
機械割
設定1 97.8%
設定2 98.8%
設定3 100.7%
設定4 105.9%
設定5 108.4%
設定6 110.0%
<アイムジャグラーEX>
機械割
設定1 97.0%
設定2 98.0%
設定3 99.5%
設定4 101.1%
設定5 103.3%
設定6 105.5%
<ディスクアップ2>
機械割(完全攻略機械割)
設定1 99.4%(103.0%)
設定2 101.2%(104.5%)
設定5 104.2%(107.4%)
設定6 105.3%(108.6)
<スマスロ北斗の拳>
機械割
設定1 98.0%
設定2 98.9%
設定3 ー %
設定4 105.7%
設定5 110.0%
設定6 113.0%
◆さいごに
換金ギャップの増加率が122%もある以上、現金投資がかさめば高設定であっても負けてしまいます。
対策としては、交換ロスが発生しない貯メダルでの「再プレイ」枠を活用することにつきます。
何枚の貯メダルを「再プレイ」できるかは店舗によりますが、近所のホールは460枚(1万円分)となっています。
ということで、460枚の「再プレイ」枠を使ってダメなら、その日はツイていないときっぱり諦めて、早々に撤退することが賢明な判断となります。