ざっくり言うと
- 2022年3月31日までの1年間のイギリス国営宝くじ売上は81億ポンド(約1兆3,446億円)
- 過去最高だった2021年の83億ポンド(約1兆3,778億円)から3.4%減
- イギリスの宝くじの控除率(胴元の取り分)は、日本の55%より若干少ない51%(税込)
イギリスの国営宝くじ運営会社のキャメロットは、消費者の可処分所得に影響を与えた生活費危機が一因となり、年間売上が前年比で減少したことを発表しました。
キャメロットによると、2022年3月31日までの1年間の売上が81億ポンド(約1兆3,446億円)で、過去最高だった2021年の83億ポンド(約1兆3,778億円)から3.4%減となっています。
Camelot reports 3.4% drop to $9.9B in UK National Lottery’s annual sales amid record inflation rates
同社は売上減少の原因として、人々の消費マインドの低下と経済不安の高まりによって、オンラインインスタントくじの売上が6.6%減少したことを挙げています。
英国の年間インフレ率は、2022年2月の6.2%から3月には7%に上昇し、1992年3月以来の高水準となっています。また、食品価格の高騰により、5月の消費者物価上昇率も9.1%と40年ぶりの高水準に達し、生活費の逼迫の深刻さを浮き彫りにしています。
販売チャネル別の売上は、宝くじを販売する44,500の小売業者が前年比3.9%減の46億ポンド(約7,636億円)にとどまっています。
モバイル(スマートフォンとタブレット)が24億49,40万ポンド(約4,066億円)で、すべてのデジタル売上の72%を占めています。内アプリでの売上は、前年比7.2%増の16億8780万ポンド(約2,802億円)で過去最高を記録しています。
デジタルのアクティブプレイヤー数は、180万人の新規プレイヤーを獲得し、1,010万人。
◆さいごに
イギリスの宝くじの控除率(胴元の取り分)は、日本の55%より若干少ない51%(税込)です。
また、イギリスにはブックメーカーの店舗が街のいたるところにあり、オンラインからでも簡単にスポーツに賭けることができます。
宝くじの売上が減るのは、景気だけの問題ではないように思います。