2023年02月18日

2022年のギャンブルでの負け総額は8兆円(アメリカ)

2022年のギャンブルでの負け総額は8兆円(アメリカ)

ざっくり言うと

  • 2022年のアメリカ商業ギャンブル収益は、604億ドル(約8兆936億円)
  • 最大の稼ぎ頭はスロットマシン。収益は342億ドル(約4兆5,828億円)
  • 2位はテーブルゲームで、収益は100億ドル(約1兆3,400億円)
  • 以降、スポーツベッティング75億ドル、iGaming50億ドルと続く

2023年2月15日、米国ゲーミング協会(AGA)の商業ゲーミング収益トラッカー(Commercial Gaming Revenue Tracke)によると、2022年のアメリカ商業ギャンブル収益は604億ドル(約8兆936億円)に達し、過去最高額を記録しました。
これは、2021年に記録した530億ドルを抜き、約14%増となる初の600億ドル超となります。

AGA会長兼CEOのビル・ミラー氏は、「2022年に我々の業界は予想を大きく上回った。簡単に言えば、アメリカの成人は記録的な数のエンターテイメントとしてカジノを選び、地域社会に恩恵をもたらし、略奪的な違法市場から市場シェアを奪った」と総括しています。

 

◆収益の内訳

この躍進の背景には、ここ数年で急拡大したスポーツベッティングの収益の急増と、年間8,400万人の米国人が訪れた伝統的なカジノの収益の堅調な伸びが挙げられます。

最大の稼ぎ頭はスロットマシンで、総収益の半分以上にあたる年間342億ドル(約4兆5,828億円)を占め、前年比5.1%増。

2位のテーブルゲームの収益は、100億ドル(約1兆3,400億円)で前年比13.9%増。

スポーツベッティングの収益は、75億ドル(約1兆50億円)で前年比72.7%増。米国人が1年間にスポーツイベントに投じた賭け金総額は932億ドル(約12兆4,888億円)。

オンラインから従来のカジノゲームを楽しむiGamingの収益は、6つの州のみで合法化されているにもかかわらず、50億ドル(約6,700億円)で前年比35.2%増。

 

◆さいごに

アメリカのカジノを訪れる客の平均年齢は、2019年の49.6歳、2021年の43.6歳、2022年42.4歳となっており、コロナ禍以降、低下を続けています。AGAは、主にノンゲーミングのアメニティを利用するためにカジノを訪れる人が減り、ギャンブルとその他のエンターテインメントに時間を割く人が増えていると分析しています。