ざっくり言うと
- 2022年は6社すべてが赤字。6社の赤字合計は▲6,073億円
- SJM社:▲1,302億円/ウィンリゾーツマカオ社:▲963億円
- ヴェネチアンマカオ社:▲2,058億円/ギャラクシーカジノ社:▲482億円
- MGMグランドパラダイス社:▲775億円/メルコリゾーツマカオ社:▲485億円
2023年4月25日付のマカオ政府公報に、マカオ政府とコンセッション(カジノ経営権契約)を結ぶ6つの事業者の業績が掲載されました。2022年は6社すべてが赤字で6社の赤字合計額は前年から92.9%増の368.52億パタカ(約6,073億円)となっています。
<各社の赤字額>
・SJM社:79億パタカ(約1,302億円)
・ウィンリゾーツマカオ社:58.44億パタカ(約963億円)
・ヴェネチアンマカオ社:124.9億パタカ(約2,058億円)
・ギャラクシーカジノ社:29.25億パタカ(約482億円)
・MGMグランドパラダイス社:47億パタカ(約775億円)
・メルコリゾーツマカオ社:29.4億パタカ(約485億円)
6社の赤字合計額は、コロナ禍となった2020年が330億パタカ(約5,438億円)、2021年が191億パタカ(約3,148億円)で、コロナ禍3年間の累計赤字額は889.52億パタカ(約1兆4,659億円)に上ります。
◆ゼロコロナ政策の終了に伴い、業績は急回復中
マカオの2022年通期のカジノ売上(Gross Gaming Revenue)は、421.98億パタカ(約6,954億円)で、前年比51.4%減、コロナ禍前の2019年比86.5%減と厳しい状況です。
<マカオのカジノ売上推移> ※1マカオパタカ=16.4円で算出
一方で、今年に入りコロナの水際措置が大幅緩和され、旅客数が急回復したことで、今年1~3月累計のカジノ売上は前年同期比94.9%増の346.42億パタカ(約5,709億円)。コロナ禍前の2019年同期比の5割近くまで回復しています。
2023年4月の売上は、147.22億パタカ(約2,426億円)で、前月比23.4%増、前年同月比449.9%増。コロナ禍前の2019年同月比37.6%減。