ざっくり言うと
- 「第15回宝くじに関する世論調査」、「宝くじ統計調査」から宝くじの現状を分析
- 過去に1度でも宝くじを購入した人の割合は74.5%
- 最近1年間に宝くじを購入した人の割合は41.8%で、推計人口約4,422万人
「貧乏人の税金」と揶揄される宝くじですが、一般財団法人日本宝くじ協会が3年ごとに公表している「第15回宝くじに関する世論調査」、年に2回公表している「宝くじ統計調査」から読み解くと、意外に多くの人が宝くじを買っていることがわかります。
◆最近1年間に宝くじを買った人は4,422万人
宝くじ世論調査は、直接面接法で宝くじの好き嫌いに関係なく聴取されたデータです。こちらのデータによると、宝くじを過去に1度でも購入したことのある購入経験者の割合は74.5%(前回調査比1.9ポイント減)で、推計人口にして約7,888万人(同約227万人減)となっています。
最近1年間に1回以上の購入経験がある「宝くじ人口」は 41.8%で、推計人口にして約4,422万人と、前回調査比で 7.3 ポイントの減少となっています。宝くじ購入に年齢制限はありませんが、一部の宝くじ販売店では未成年者への販売を自粛しています。日本の18歳以上人口が約1億人であることを考えると、およそ半数の人が最近1年間に宝くじを購入したことになります。
また、最近1年間に月1回以上購入した「宝くじファン」は 7.7%で、推計人口にして約810万人と、前回調査比で2.1ポイントの減少となっています。
一方で、宝くじ統計調査によると、ジャンボ宝くじ、全国通常宝くじ、ブロック宝くじなどの通常くじの購入経験は89.9%。以下、スクラッチくじ(69.2%)、ロト6(46.6%)、ナンバーズ(44.6%)と続きます。
ただし、宝くじ統計調査は、「宝ニュース」「公募ガイド」「懸賞なび」などのアンケート回答者募集広告に応募した人のデータのため、宝くじ好きが多く集まっていると考えられます。
<宝くじ購入経験者の割合>(データ出典:宝くじ統計調査)
◆年末ジャンボは、宝くじファンの2人に1人が買っている
多くの宝くじファンが回答していると思われる宝くじ統計調査によると、過去1年間でのジャンボ宝くじの購入経験は、一番人気が年末ジャンボ(55.3%)、以下、ドリームジャンボ(36.8%)、サマージャンボ(36.1%)と続きます。
<宝くじ購入経験者>(データ出典:宝くじ統計調査)
◆1年間で宝くじをいくら買った?
宝くじ世論調査によると、最近1年間の「宝くじ」購入総額は「1万円超~3万円以下」が最も高く全体の 11.8%(購入者ベースの28.0%)、次いで「5,000円超~1万円以下」が全体の11.7%(購入者ベースの 27.5%)、「5,000 円以下」が 9.0%(購入者ベースでは21.0%)となっています。
最近1年間での宝くじの購入金額の平均は10,120円(前回13,550円)で、宝くじ購入者に限定すれば24,880円(前回26,650円)で、調査開始以来、最低となっています。
<宝くじ購入金額>(データ出典:宝くじ世論調査)
(2019年:n=6,104)(2016年:n=6,005)
◆さいごに
販売金額の半分以上が胴元の取り分となる宝くじですが、一攫千金の夢が見られるのも宝くじです。
買わないことには夢すら見られないですね。
<データ出典・調査概要>
・宝くじ世論調査(第15回)
調査主催:一般財団法人日本宝くじ協会
調査対象:全国47都道府県に居住する満18歳以上の男女
実施時期:令和元年3月~4月
調査手法:直接面接法
回答者数:6,104人
回答率:48.6%
・宝くじ統計調査(1回目)
調査主催:一般財団法人日本宝くじ協会
調査対象:全国47都道府県に居住する満18才以上の男女
※「宝ニュース」「公募ガイド」「懸賞なび」「宝くじNEWS RELEASE」「日本農業新聞」「北海道新聞」「大阪日日新聞」「南日本新聞」等による調査対象者募集に応募した人
名を調査対象(今回の調査対象者)とする。
実施時期:令和元年8月3日~8月14日
調査方法:郵送調査
回答者数:1,353名
回収率:90.2%
・宝くじ統計調査(2回目)
調査主催:一般財団法人日本宝くじ協会
調査対象:全国47都道府県に居住する満18才以上の男女
※「宝ニュース」「公募ガイド」「懸賞なび」「宝くじNEWS RELEASE」「日本農業新聞」「北海道
新聞」「大阪日日新聞」「南日本新聞」等による調査対象者募集に応募 した人
実施時期:令和元年10月19日~10月31日
調査方法:郵送調査
回答者数:1,345名
回収率:89.7%