2024年04月24日

確率論で約40億円分の宝くじを買い、約147億円のジャックポットを獲得

小ネタ
確率論で約40億円分の宝くじを買い、約147億円のジャックポットを獲得

ざっくり言うと

  • テキサス州のロトは、93回連続でジャックポットが出ず、賞金は約147億円まで膨らむ
  • ある組織が確率論に基づき、当選可能なすべての組み合わせの番号を約40億円分購入
  • 総販売数28万枚のうち25.8万枚を1社で買い占める
  • この組織がジャックポット全額を手にする確率は90%以上

2023年4月23日、テキサス州の新聞社ヒューストン・クロニクルは、昨年4月の約147億円(9,500万ドル)のジャックポットについて、ある組織が確率論に基づき、当選可能なすべての組み合わせの番号を約40億円分(2,580万ドル)購入していたと報じました。

 

このテキサス州のロトは、2023年4月22日抽選の時点で、93回連続(7ヵ月間)でジャックポットが出ておらず、ジャックポットの賞金は約147億円(9,500万ドル)まで膨らんでいました。これに目を付けたある宝くじシンジゲートは、当選可能なすべての組み合わせで25.8万枚の宝くじを購入しました。その額は約40億円(2,580万ドル)

考えられるリスクは、もしほかの人が同じ番号を買っていれば賞金は折半となり、税金(連邦税24%)と手数料で収支はトントン、万一、ほかに2人が同じ番号を買っていれば賞金は3等分で大赤字となります。

ヒューストン・クロニクルの専門家は、総販売数28万枚のうち25.8万枚をシンジゲートが購入しており、シンジゲートがジャックポット全額を手にする確率は90%以上だったと分析しています。

 

今回、この大勝負を仕掛けたシンジゲートは、ニュージャージー州スコッチプレーンズを拠点とするRooK TX limited partnership。この法人は、匿名でジャックポットを獲得するためにのみ設立されたもののようです。RooK TX limited partnershipは、宝くじ宅配サービスアプリを使って、わずか1週間に25.8万枚の宝くじを購入しました。

また、RooK TX limited partnershipは、すべての番号の宝くじを購入しているため、6つの数字のうち5つ当せんの2等を289枚、さらにその下位の当たりもすべて獲得していることになり、総獲得賞金は1等の約147億円(9,500万ドル)に加えて、約4億円(約250万ドル)も手に入れたことになります。


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