ざっくり言うと
- ブラックジャック成立時の配当は、3分の2以上のテーブルで6対5(1.2倍)
- ブラックジャックでのディーラーのソフト17はヒット
- ルーレットは、ダブルゼロ111台、トリプルゼロ78台
これまで、カジノのルール変更によって、どんどんプレイヤーが不利になっていることを書いてきましたが、2023年6月2日付のDAIAMOND online(元ネタはThe Wall Street Journal)に、負けやすさの現状を示す具体的な数字が紹介されていました。
①ブラックジャックは1.2倍配当が主流に
ギャンブルに関するニュースとデータを提供するベガス・アドバンテージ社オーナーのジョン・メハフィー氏とクリスティーナ・メハフィー氏によると、ラスベガスのストリップ地区のブラックジャック・テーブル(VIPエリアを除く)の3分の2以上では、現在3対2(1.5倍)ではなく6対5(1.2倍)で配当が支払われている。
これまでブラックジャックのゲームでは、ブラックジャック(Aと絵札・10の組み合わせの21)で賭け金に対して3対2(1.5倍)の配当が支払われてきました。しかしながら、ブラックジャックのゲームは、ハウスエッジ(胴元の取り分)が約1%と、極めてカジノ側が儲かりにくいことから、最近ではBJ成立時の配当を6対5(1.2倍)にするカジノが増えています。
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②ブラックジャックでのディーラーのソフト17はヒット
ディーラーのソフト17(Aを11とカウントして成立する17)は、ヒットすることが一般的になりつつあります。一見、ディーラーにとって不利そうに思えますが、ソフト17でのディーラーのヒットは、ハウスエッジが0.215%ディーラー有利に傾きます。(6DECKSの場合)
③ルーレットはトリプルゼロが増殖
ルーレットのハウスエッジ(胴元の取り分)はウィールにある「0」の個数で大きく変わります。数年前は「0」と「00」のヨーロピアンスタイルが主流となっていましたが、「0」「00」「000」のメキシカンスタイルが急速に増加しています。
ハウスエッジ(胴元の取り分)
「0」 2.7%
「0・00」 5.3%
「0・00・000」 7.7%
ベガス・アドバンテ-ジ社の調査によると、トリプルゼロのルーレットは、2016年のラスベガスにはごくわずかしかありませんでしたが、昨年は78台まで増加しており、ダブルゼロの111台に迫っています。
関連記事:「0」「00」だけじゃない「000」の話
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◆さいごに
大阪カジノのオペレーターは、ラスベガス筆頭のMGM。
カジノ初心者の日本人ギャンブラーは、1.2倍配当のブラックジャック、ディーラーのソフト17はヒット、トリプルゼロのルーレットで、例外なくカモられるのでは。
ここまでルールがプレイヤー不利になってくると、勝ちはもちろんのこと、楽しむことすら難しい気がします。