2023年12月20日

確率の不思議、箱の中のボールの色は?

小ネタ
確率の不思議、箱の中のボールの色は?

ざっくり言うと

  • 箱の中に赤か青のいずれかのボールが入っている
  • そこに青のボールを入れ、ひとつボールを取り出すと青だった
  • その場合、箱の中のボールが青である確率は?

直感を裏切られる確率の問題です。
本問の原型は、マーティン・ガードナー(Martin Gardner)が1959年に発表した「Boy or Girl paradox(2人の子供の性別問題)」。


箱の中に、赤か青のいずれかのボールを入れます。


どちらの色のボールが箱の中に入っているのかはわかりません。


そこに青のボールをひとつ入れます。

 


ふたつのボールが入っている箱から、くじの要領でひとつボールを取りだした時、そのボールは青でした。

 

ここで問題です。

『箱の中のボールが青である確率は?』

一見、そもそもどちらの色のボールが入っていたかわからないので、青の確率は2分の1と考えがちですが、それは誤りです。

この場合の確率は、最初に入っていたボールが赤だった場合と青だった場合で、分けて考える必要があります。

 

<最初に赤のボールが入っていた>

①赤と青のボールから赤を引く。


②赤と青のボールから青を引く。

 

<最初に青のボールが入っていた>


③青のボールABからBの青を引く。


④青のボールABからAの青を引く。

 

この4つのパターンのうち、青いボールを引いたのは②③④の3通りです。

その中で、箱の中のボールが青なのは、③④の2通りです。

つまり、

青のボールを引いた時、箱の中のボールが青である確率は、3通りのうちの2通りで、3分の2となります。

 

 

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