2024年05月17日

無料のポーカーアプリPPPoker内に賭場を開設した男女4人逮捕(名古屋)

無料のポーカーアプリPPPoker内に賭場を開設した男女4人逮捕(名古屋)

ざっくり言うと

  • 無店舗型のオンラインカジノの検挙は愛知県警では初、全国では2例目
  • 違法な賭場が開設されたのは、オンラインポーカーアプリPPPokerの中
  • 勝者から5%の手数料を徴収し、約1年半で約1億1,600万円を得ていた

2024年5月17日、愛知県警は、オンラインの無料ゲームアプリ内に賭博場を開設し、利用者に賭けポーカーをさせて、勝者から5%の手数料を徴収したとして、20~30代の男女4人を逮捕しました。

賭博開帳図利の疑いで逮捕されたのは、福岡市の会社員 平島尊人容疑者、名古屋市の自営業 青山央容疑者ら男女4人。

 

無店舗型のオンラインカジノの検挙は愛知県警では初、全国では京都府警の摘発に次いで2例目。

関連記事:オンラインカジノ事業者を初摘発、「DORA麻雀」

 

今回、違法な賭場が開設されたのは、世界中のポーカープレイヤーが集うオンラインポーカーアプリPPPokerの中。

PPPokerは、リアルマネーを直接賭ける代わりにバーチャルなプレイマネーを使用することで、法的な問題を回避し、多くの国や地域で合法的に楽しむことができます。プレイマネーは、ゲーム内での勝敗や特定のアクションを通じて獲得でき、またアプリ内で購入することも可能です。ただし、プレイマネーを現金に換金することはできません。

また、PPPokerは、プライベートクラブを作成する機能が提供されており、ユーザーはルールを設定して独自のクラブを運営することができます。

一方で、PPPokerは、リアルマネーでの賭けを禁じていますが、一部のプレイヤーはリアルマネーを賭けたポーカーを楽しんでいるのが実情です。リアルマネーを賭けてポーカーをする場合は、プライベートクラブでプレイすることになりますが、アプリ外で金銭のやり取りをする必要があります。

 

愛知県警によると、4人は共謀して、SNSなどで680人ほどの客を募り、PPPoker内のプライベートクラブに招待し、ポーカーの勝敗に応じスマホ決済や銀行振り込みで金のやりとりをしていたとみられています。また、2022年11月から2023年6月の約1年半で手数料約1億1,600万円を得ていたとみらてています。

愛知県警は、4人の認否を明らかにしていませんが、客についても捜査するとともに、違法に得た資金の流れを詳しく調べているとのことです。

 

<2024年6月5日追記>
愛知県警は、PPPoker内の賭場で得た違法な収益を他人の口座に振り込ませ隠したなどとして、青山央容疑者、平島尊人容疑者、室山素広容疑者の3人が逮捕しました。

愛知県警よると、青山容疑者と平島容疑者は、共謀して、おととし11月から去年5月までの間に、PPPoker内の賭場で得た違法な犯罪収益、計約340万円を室山容疑者の口座に振り込ませて隠し、資金洗浄した疑いがもたれています。

 

◆さいごに

本件、「DORA麻雀」の事件とは異なり、大規模なシステム開発も不要で、客さえ集められれば誰でも簡単に始められるのが特徴。2匹目、3匹目のドジョウが出るのでは?

関連記事:オンラインカジノ事業者を初摘発、「DORA麻雀」